コブシとフキノトウの春(その2)
冬のさなかには、真っ白に見えた越後三山の雪も消え始めた。10年に一度の大寒波の襲来と言われた、2月の大雪が夢のように思える。山の端に近づくにつれ、魚沼市の中心部、市役所なども見えてくる。陽に照らされた住宅街にはほとんど雪は見えない。春が来ているようです。急斜面の始まりでもある山の端には、雪消えを待って開いたフキノトウ。眼下に広がる、我が生まれ里の水田の雪も残りはわずか。日をおかずすべて消えるでしょう。下に広がる集落や、水田と今いるこの場所の標高差は140mあまり。それだけの標高差で、積もる雪の量は劇的に違い山の上の雪はまだ1m以上も残っています。レジ袋でも持ってきたら、この春の味のフキノトウも採って帰れたのに。そうだ、次の日の朝には、レジ袋を忘れずに持って、朝日の写真を撮りに来ましょう。(続く)コブシとフキノトウの春(その2)